旦那様は溺愛至上主義~一途な御曹司に愛でられてます~
「叔父さんと叔母さんにもその調子なのか?」

「ふたりには助けてもらってばかりです」

「それなら、もっと俺を必要として。好きな男にしか見せられない部分もあるだろう?」

「本当にいいんですか? そんなこと言われたら、私、いっぱいわがまま言いますよ?」

「それが俺の望みだ」

 なんて愛情深い人なの。

 無条件で与えようとしてくれるこの人に、なにもかも委ねていいんだと安堵する。

「大好きです、成暁さん」

「俺もだよ」

 成暁さんには感謝しかない。一生かけて、ありがとうの気持ちを伝えていこう。

 ひとときも離してくれない成暁さんに愛されて、甘い時間は穏やかに過ぎていった。


fin.
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