一期一会
どんどん卑屈になっていく自分。

どんどん増えてくスカートの涙のしみ。

冷静になりたいのに涙は止まらない。

頭の中がぐちゃぐちゃで、朝冷静に楠木さんに言葉を返せたのが嘘のように今は何も考えられない。


「ど、う…すれっ…ば……」


自分を落ち着かせるために出した声も、涙のせいで上手く出せない……


















「……西野?」


人が来たことに驚いて俯いていた顔を上げると、制服姿の中原君が教室の入口に立っていた。
< 30 / 302 >

この作品をシェア

pagetop