ようこそ、恋愛指南部へ!
そこは、今回は彼氏なしで4人で行こうよ、じゃないの!
ニコニコしてるアズに多分悪気はないんだろう。
テスト期間中、皆も彼氏とデートしてなかったのはアズだけではないらしい。
「……今回はその、やめにしないか。志乃が都合悪いなら、私たちだけ彼氏と遊ぶというのも変な話だ」
「それもそうだねごめん!あ、あたし先に帰るね!」
「あ、うん。梓沙ちゃん、また明日ね〜」
足早にアズがカバンを持って教室から出ていく。
私同様他の二人もぽかんとした顔で、段々遠ざかっていくアズを見送る。
「志乃ちゃん志乃ちゃん」
ポンポンっと優しく私の肩を叩いたのは、みあ。
ニコニコと笑う彼女はほんとにかわいい。
携帯小説で分かりやすく例えるのなら、顔がかわいいけど天然の女子って感じ。
これで性格が腹黒じゃなければモテただろうな。
いや…腹黒でも実際モテモテだけども。
「ん?」
「一護先輩とはどんな感じなの〜?聞かせて聞かせて」