曇り、時々晴れ。
「なあ、早野!あのSFの新作、見た?」
「見たよ!面白かった!」
「いいなー、俺も、見に行きたいんやけど。」
塾で忙しいから、と続けるアキ。

私達は、ある映画を知ってるという共通点から、仲良くなった。

小学四年で、初めて同じクラスになったというのに。

今までの他人ぶりはどこに消えた?

と、突っ込みたくなるほどだ。

アキは、小柄な男子で、とても話しやすい男子だった。

ふざける時は、ふざけて。でも、勉強は、しっかりとする。

そんな男子。

実は、最近困ってることがあった。

「愛!アキ!今日も、ラブラブだねー💛」
「ラブラブちゃうし!もう!」

あまりにも、親しくしすぎたせいで、好きでもないのに、両思いという噂が流れていた!

誰から!?

ほんと、不思議。

アキのこと、異性として、意識したことないのに。
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