覚悟はいいか!【完結しました】
番外編 爆弾投下は悪友から




「二人ともありがとな」


今日は、洋介と司を誘って悟のバーに来た
一週間前、俺の元カノとの事で優が世話になって、そのお礼を兼ねて誘った
司が妊娠中だからバーではなく、どこかのレストランを予約しようかと思ったが
二人共、悟のバーの方が気兼ねしないので楽だと

優も一緒に会う予定だったけど、どうしても外せない仕事が入って来れなくなった


「優がめちゃくちゃ謝ってた
今度は自分がちゃんと別の日にお礼させてください!だってさ」

「別に気にしなくていいのに
私たちもみんな社会人だからね
こんな事は珍しくないから」


司は気にしなくていいと言うが、律儀な優はきっと会いたがるはずだ


「優もお礼だけじゃなくて、お前らと会いたがってたから会ってやって」

「私も会いたいから、お礼はいいから会いましょって言っといて
でもさ、誠………あんた優しい顔するようになったね」

「え?」

「だよなー、俺もそう思うわ」

「さやかさんの事があって辛そうにしてたのもあるけど、今までの中でも今が一番幸せそうね
優ちゃんの話をするあんた、凄くいい顔してる」


前に会った時もそんな事言われたな
この二人にも悟にも心配掛けたから


「お前らが優を気に入ってくれて嬉しいよ」


二人しかいない歴代の彼女は何故だか俺の友人たちとの付き合いを良しとはしなかった
特にさやかは、年上と言うこともあってかこの二人でさえも気を使う節があった

お互いのデート中に偶々会ったりすることはあっても、一緒に食事をすることは無かった

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