覚悟はいいか!【完結しました】
番外編 爆弾投下は愛しい彼女から

彼を感じて




「え?」


私が思い切って話をしたのは、悩んで悩んで悩み抜いて二週間も経っていた
その間に、楽しそうに美幸から「まだ?」と度々電話やメッセージが届いたの言うまでもない

やっと、話が出来たけど相手の………誠さんの顔は見れなかった

"え?"と言った後、微動だにしない誠さん

美幸には「嫉妬深い誠さんだから激しくされるのは覚悟しときなさいよ」なんて言われて
一体なんの事かと「何を?」と言えば「エッチに決まってるでしょ!」と言われた
電話越しに聞こえたまさかの単語に顔が真っ赤になったのを感じる


変に意識してしまって二週間
誠さんが嫉妬深い?
激しい?

いや、いつも意識を飛ばすほどです
激しいと言うか………執拗と言うか
な、何を思い出してるの!

今は関係ない!
美幸が言ってるだけなんだから!
嫉妬深いかどうかは別として、決していい気はしないのは事実だ

私はあの時、元カレである充に助けられた事を初めて伝えたのだ


「誠さん、あの、実はあの手紙の件の時、昔の知り合いに助けられて…………
美幸と隆也に伝えてくれたんです
隆也からは解決したことは伝えてくれたんですが、私からはあれからお礼出来てないので、私からもお礼したくて」

「そうなんだ?」

「た、隆也と美幸も一緒に会ってきても良いですか?」


たぶん、態々そんな事を聞くことも
私の態度もかなりおかしかったと思う





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