略奪"純"愛 『泣かすなら俺がもらう』
「1週間、待って。」

「なんで?」

「……… きちゃった。」

「来たって、何が… あ… アレ?」

「うん… アレ。」

「はぁ………」

俺は、いろいろと気負っていた分、思いっきり脱力した。

そんな俺を察して、

「………ごめん。」

と結が誤った。

「あ、ごめん。結のせいじゃ、ないのに。
気にしなくていいから。
でも、一緒には寝よ?
俺、結を抱きしめて寝たい。」

うん。
ここまで待ったんだ。
あと1週間くらい…

………残念だけど。

だから、俺が先にシャワーを浴びてた。

その間に、結は一度必要な物を自分の部屋に取りに行き、俺の後でシャワーを浴びた。

結が浴室から部屋へ戻ると、俺は我慢できずに、思わず、ぎゅっと抱きしめていた。

それから、結の手を引いてベッドへ行き、横になった結を抱きしめた。

「結、おやすみ。」

そう言って、また結の唇に軽いキスを落とした。

「おやすみ、天。」

俺は、結を俺の腕に閉じ込めて、結の温もりを感じながら、眠った。
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