略奪"純"愛 『泣かすなら俺がもらう』
俺たちは向かい合って座った。

「いただきます。」

2人で手を合わせて食べ始める。

「おいしい!」

結が嬉しそうに食べるから、俺も嬉しくなった。

「よかった。

………結、今日、何か予定ある?」

「ん? 別にないけど。」

「じゃあ、もし結の体調が大丈夫なら、
パンダ行かないか?」

「パンダ!?」

「ああ。俺たち、あそこから始まっただろ?
また、あそこから始めるのも、いいかな…
と思って。」

俺たち、もう一度、一から始めよう。

「うん、行きたい。
天、ありがと。」


俺たちは、身支度を整え、車で動物園へと向かった。
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