略奪"純"愛 『泣かすなら俺がもらう』
「ほんとだ。泣き止んだねー。
そのまま、筋トレ代わりに抱いてる?」

「いいのか?」

「いいよね? お姉ちゃん。」

結がお姉さんに聞くと、

「いいけど、疲れるでしょ?」

とお姉さんが気遣ってくれる。

「大丈夫ですよ。
そんなヤワな鍛え方してないんで。
結に比べたら、軽い、軽い。」

俺が笑うと、

「天、誤解されるような事、言わないで!」

と結が焦る。

「結、何、想像してんだよ。ヤラシイなぁ。
俺は、かわいい結のために高い高いして
やった話をしただけだろ?」


それを見ていたお母さんが言った。

「結、いろいろあったけど、いい人に巡り
会えて良かったわね。」

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