Adagio
入店待ちの列が少し前に進んだ。華美の目が壁に掲げられているメニューに向かった僅かな隙に、有紗の視線は細い腰周りに向かう。
絶対的に食べる量が違うのか、体質なのかはわからなかったが、体型は雲泥の差だ。元々持って生まれたものからして、違うのかもしれない。
有紗が心の中で溜め息を落としたとき、華美が急に「あ」と小さく声をあげて振り向いた。
「そういえば坂巻さんは、遅い時間の外食でもバランスを考えて食べてる、って言ってたよ」
いきなり出てきた坂巻の名前にどぎまぎしながら、有紗は相槌を打った。
「カフェが多いみたい。実は、坂巻さんとは家が近くだからそのカフェも知ってるんだけど、野菜中心のプレートとかもあったよ。残業でいつも帰りが遅そうだから、どうしてるのかなって思ってたけど、なるほどなって」
にこにこと笑顔で頷きながらも、有紗は別のことが気になっていた。
絶対的に食べる量が違うのか、体質なのかはわからなかったが、体型は雲泥の差だ。元々持って生まれたものからして、違うのかもしれない。
有紗が心の中で溜め息を落としたとき、華美が急に「あ」と小さく声をあげて振り向いた。
「そういえば坂巻さんは、遅い時間の外食でもバランスを考えて食べてる、って言ってたよ」
いきなり出てきた坂巻の名前にどぎまぎしながら、有紗は相槌を打った。
「カフェが多いみたい。実は、坂巻さんとは家が近くだからそのカフェも知ってるんだけど、野菜中心のプレートとかもあったよ。残業でいつも帰りが遅そうだから、どうしてるのかなって思ってたけど、なるほどなって」
にこにこと笑顔で頷きながらも、有紗は別のことが気になっていた。