極上御曹司の愛妻に永久指名されました
「まだ笑ってる。そんなにお仕置きされるのが好きか?」
「ち、違います!変なところにキスマークつけられて喜ぶ人がいる?」
恭一にキスマークつけられた次の日に必ず長谷川に見つかって、小春経由で私に連絡がくるのだ。
『紫、あのね、うなじにキスマークついてるから、気をつけて』みたいな感じで。
もう恥ずかしいったらありゃしない。
「意外とスリルを楽しんでいるのかと思った」
恭一が楽しげに私をからかう。
「全然楽しんでないよ。楽しんでるのは恭一でしょう!」
上目遣いに睨んだら、彼が身を屈めて「悪い」と囁いて……。
彼の柔らかな唇が私の唇に重なった。
不意打ちのキスにドキッ。
「だが、お前が可愛いのがいけない」
キスを終わらせると、セクシーな目でそう言い訳する。
そんな顔で言われたら、もう何も言い返せない。
相手は私よりも一枚も二枚も上手。
多分、彼には一生勝てないだろうな。
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