ハル色に染まるるを…


あ、そういえば、この前また食事に
誘われて断ったんだった。3回目…

「今日もし誘われたら
断るの気まずいなぁ…」


そんなことを思いながらも
応接室の扉をあけた。

サッと松田さんが立ち上がって
会釈してくれた。

「本間先生〜お世話になります!
これ、真鍋さんから預かってきた資料です。」

笑顔で書類を差し出す松田さんに
私も挨拶する。

「お世話になります。いつも
ありがとうございます。」

深々と頭を下げながら、お礼を言う。

「全然!ついでなんで。あと封筒を
預かって来いって言われてるんですけど。」

「あ、これです!えぇと、今日は
真鍋さんの方ですよね?真壁さんでなくて。」

マナベさんとマカベさんを
聞き間違えないようにしないと!

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