ハル色に染まるるを…


「マツは、昔からモテモテなんですよ。
格好いいですからね。」

松田さんを本気で褒める川島先生を見て
私はちょっと可笑しくなった。

…川島先生、ホントに松田さんの事好きだなぁ。

思わず、顔を緩めていると
松田さんがこちらに話し掛けてきた。

「本間先生!今日は無理言ってすみません。
ユウトも、サンキューな。」

すると結城さんがすかさず、質問する。

「松田さんと川島先生はお知り合いなんですか?」

やっぱりあの川島先生をユウトと呼ぶ人を見ると
みんなそう思うだろう。

「そう!高校の同級生でね。
俺らは東高。皆さん高校は?」

順番に答えていき、私も話を振られた。

「私は中央商業です。」

私の答えを聞いて、松田さんが
身を乗り出してきた。

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