Snow Doll ~離れていても君を~
*
……ん。おいしい。
これなら海里も食べてくれるかも。
私はキッチンでカレーの味見をしつつ、リビングでTVをつけている海里へ視線を向けた。
対面キッチンだから、リビングの様子がよく見える。
海里はいつも外食やコンビニ弁当が多いというから、今日は私が作ってみることにした。
あと、サラダも作らなきゃ。
そう思って、味見を終えたスプーンと小皿をシンクに置きかけたとき。
横から海里の手が伸びてきて、私の使ったスプーンを取り上げ、そのまま味見をしてしまう……。
「──あ」
小さく呟く私。
彼は気づいていないのか、それとも気にしていないのか。
「普通に美味いな」
私を横目で見て、微かに口角を上げる。
すぐそばに立たれて、身長差がはっきり分かる。
私の目線の高さよりも上に彼の肩があるから、20cm以上の差がありそう。
いつになく近い距離に、なぜだかドキドキしてしまう私。
どうしよう。
一緒に住むなんて、心臓が持たないよ。
……でも。
その日も予想に反して何事もなかった。
まるで、兄妹で暮らしているみたいに──。
……ん。おいしい。
これなら海里も食べてくれるかも。
私はキッチンでカレーの味見をしつつ、リビングでTVをつけている海里へ視線を向けた。
対面キッチンだから、リビングの様子がよく見える。
海里はいつも外食やコンビニ弁当が多いというから、今日は私が作ってみることにした。
あと、サラダも作らなきゃ。
そう思って、味見を終えたスプーンと小皿をシンクに置きかけたとき。
横から海里の手が伸びてきて、私の使ったスプーンを取り上げ、そのまま味見をしてしまう……。
「──あ」
小さく呟く私。
彼は気づいていないのか、それとも気にしていないのか。
「普通に美味いな」
私を横目で見て、微かに口角を上げる。
すぐそばに立たれて、身長差がはっきり分かる。
私の目線の高さよりも上に彼の肩があるから、20cm以上の差がありそう。
いつになく近い距離に、なぜだかドキドキしてしまう私。
どうしよう。
一緒に住むなんて、心臓が持たないよ。
……でも。
その日も予想に反して何事もなかった。
まるで、兄妹で暮らしているみたいに──。