大好きだった人
入学式

一目惚れ

2016年 4月 春
私は、3月に中学を卒業した。
そして今日、新しい人生が始まろうとしていた。

今日は、私の入学式!
どんな人がいるのかな?と
ドキドキワクワクを胸に秘めながら、体育館の所へ
お母さんと一緒に向かって歩いていった。
体育館に着くと、人が沢山並んでいた。

「わぁー!人が多いね!」
「そうだね」
「あ、お母さん背が高い女の子がいるよ?」
「あら、本当。
バスケ部だったのかな?」
「んー、バレー部とか?」
「でも、お父さんの方も高いから
父親譲りなのかもね?」

私は、少しだけその女の子に興味が湧いた。
ようやく、順番が回ってきたので、
私は、高校のバッチと説明書?を受け取った。
お母さんは、私達の名前を書いていた。
そして、私とお母さんは体育館の中に入った。

体育館の中は広くて、ぉお!と思わず呟いてしまった。
「結構、広いわね」
「うん!広くて人が沢山!」
私は、キラキラと目を輝かす。
お母さんは、"そうだね"と微笑みながら相槌をした。
「ほら、行ってきなさい」
「うん!」
笑顔で頷き、1年9組が書かれている看板の所に向かって歩いていった。
人にぶつかりそうだったけど、
何とか看板の所へ辿り着いたけど、
何処に座ればいいか分からなかったので、
キョロキョロしていたら、女性の先生が
"何処に座っても大丈夫よ"
と笑顔で言ってくれた。
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