鳴らない電話を抱きしめて
第1章

決別

いくら待っても鳴らない電話。
送ったメールの長さに反比例するかの様な短い返信。
決して向こうからは来ない連絡。

それら全てが、私だけが彼を好きで、彼は何とも思ってない証拠。

もう終わりなんだね?私達。

だって、私の目の前を綺麗な女の人と腕を組んで歩いているのは……。

呆然と立ちつくす私を置き去りにして、彼等は人混みの中に紛れて行った。




私の彼は、入間 聡(いるま さとし)。

聡は学校の中で、飛び抜けてカッコいいと噂の男子。

入学式の時から、女子にキャーキャー言われていた。

そんな聡から告白されたのは、入学式から2週間後の昼休みだった。





聡と私 澤木 里緒菜(さわき りおな)は、同じ高校の同級生で1年。

私はイケメンとかそういうのにあまり興味がなく、それより友達何人出来るかなぁと、入学式中の体育館のステージで、校長先生の長〜い話を聞きながら、ぼんやりと考えていたぐらいだった。



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