perverse
それから数日が過ぎ、夜、宙さんのお母さんから連絡がある
内容は真寛さんが私に会いたいと言っていて、時間を作ってもらえないかという内容
宙さんが私を庇い、拒否している旨は知っているようだ
断るとお母さんは「そうよね」と言って電話を切った
宙さんに電話で報告すると、病院にも電話がかかってきたらしい
すごい執着心
願いが叶うまで真っ直ぐに進むタイプなのかもしれない

次の日曜日、私は前日から宙さんのマンションにお泊り
その日は、ブライダルフェアに行く予定で、二人でマンションのエントランスを出た時、ピンクの塊が目に入る
「宙さんあれっ、もしかして」
逃げようと思ったけどもう遅い
エントランスを出たすぐ脇の花壇の淵に腰掛けていた真寛さん
はっきり私達の姿は見つかっている
「宙くーん」
舌足らずの甘えた声で近づいて来る
私は固まってしまい、挨拶すらできない
宙さんは不機嫌丸出しで『何?』って冷たくあしらう
「何度も言ってもこの人と会わせてくれないから、来ちゃった」
『ごめん、これから用事が。だから今度にしてくれないか?突然来られても困る』
「もう待てない。それにこの機会を逃したらもう会ってくれないでしょ?」
『俺が確約するから先に用事に行かせてくれないか?』
「絶対ダメー。30分で話は終わるから。それなら良い?私だって人生かかってるのよー」
私だってブライダルフェアーに行くのは人生かかってます
4年前、私の人生をめちゃめちゃにしたのは正真正銘貴方です
言ってやりたい
その時の私は我慢できなかった
「良いわよ。30分くらいなら」
『美波、大丈夫?』
心配そうに私を見る宙さん
その気持ちもわかる
でも…
彼女を目の前にしたら、どうしても言ってやりたい、もし許されるなら殴ってやりたいと思う私がいる
この衝動を止めることはできない
そして言いたい事を言って、さっさとブライダルフェアに行ってやる
翔の時はコマはブライダルフェアで止ま、その先は進めなかったけど、今度はゴールまで行く
そんな気持ちと、闘志がみなぎる
宙さんの提案で、マンションのリビングに話す事になる
さすがに言い合いになる可能性もあるから仕方ないか
< 255 / 294 >

この作品をシェア

pagetop