perverse
宙さんのお陰で長いトンネルから抜けることができた

この4年間のトンネルで過ごした時間は無駄っだった思う

時間とは不思議なもので翔とあんな別れ方をしたにも関らずいつまでも引きずっていたのは、
楽しかった良い思い出しか思いださなかったから

悪い思い出は都合よく忘れている

本当にゲンキンな私

現実に目をそらし、過去の思い出だけに浸っていた

宙さんが教えてくれた現実

翔が結婚していたこと

まさしくレッドカードで、私は退場するしかない

今の私は「前に進む・・・」という選択肢しか残されていない

じゃあ、宙さんが私に「プロポーズ」したということは

慰めってこと?

いつまでも泣き続ける私を止めさせるために

だから、理由を話してくれなかった?

土曜日に会う時『実は冗談でした・・・・』って言われるかもしれない。

だって私は弟の元カノ

普通ははそんな女と結婚したりしない


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