breath
6
樹さんと結ばれた次の日は、どこにも外出することなく、二人で家に引きこもっていた

何をするのではなく、ただ抱き合い話をするだけ。それだけで甘い、幸せな時間を過ごせた。

途中、樹さんに藤崎さんからと思われる携帯の不在着信や、マンションのインターホンが鳴ったりしたが、無視をする

私を不安にしない為の樹さんの気遣いというのがよくわかり、嬉しかった


次の日の月曜日は、全身倦怠感で辛い……。理由はやり過ぎ……。樹さんは、ずっと私の事を思っていてくれたようで、その思いを吐き出すように抱き続けてくれた。

『飽きないのかな?』って聞いてみたら『全然、それより抱き足らない』って言う樹さん

私を求めてくれる……それだけで愛情が深まる

ひとつわかった事は、樹さんは独占欲が強いということ。

その証拠に、私の身体のいたる所に、赤い印がつけられている。さすがに見える所にはないけれど、更衣室では着替えるのに苦労するぐらいあった
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