breath
7
二人で部屋に戻ったけど、無言が続く

この沈黙がツライ

リビングに入り、重い口を開ける私

「樹さん、夕食まだですよね……作りますね…」
「いいよ、今からコンビニで弁当買って来るから」

と言い、樹さんは出かけてしまった

私はお風呂の準備をする。きっと寒い玄関で待っていたくれた樹さん、身体が冷えているはずだ

ーーーーお風呂のお湯が入って1時間以上たっても樹さんは帰ってこなかった

私は待ちくたびれて、仕方なく先にお風呂に入る。

お風呂から出ても、樹さんの姿はなかった。

頭に浮かぶのは専務が樹さんに言ったキツイ言葉

樹さんの仕事の内容はよくわからないが、今が頑張りどきなのは理解できた

今の私は確実に足を引張ている

でも、彼と結婚するのなら彼を支えたいし、尽くせる女性になりたい

今の私に何ができるのだろう……やはり専務が言うように、将来つくであろう彼の仕事を理解するために専務の側で仕事をするのが賢明なのかもしれない
< 156 / 657 >

この作品をシェア

pagetop