breath
マンションに到着したのは、いつもより1時間遅い時間

明日からは受付の就業開始時間ではなく、秘書課の時間での出勤する

つまり樹さんと同じ時間になるということ

今までは30分早い出勤時間の私が先に出ていたけど、明日からは一緒だ

怪しまれないだろうか……


そんな事を考えながら樹さんのマンションに着くと、エントランスの前に見覚えのある女性の姿

藤崎さんだ……

遅く帰ると遭遇するんだ……そう思うと悲しくなった

前回同様、無視をしてエントランス内に入ろうと彼女の前を通り過ぎようとした時

「ちょっと、待ちなさいよ」

と声をかけられた

私、あなたに何もしていないのに偉そうに言われるんですか?

一言も喋った事もないですよ……面識もないし……

知らない人の振りをして自動ドアを通り抜けようと、突っ切ろうとしたら、肩に手をかけられた止められた

逃げ切れなかった私は、心の中でガックリする
< 171 / 657 >

この作品をシェア

pagetop