breath
その日の夜はいろんな思いが私の頭の中で錯綜していて、うつらうつらとしか眠ることができなかった

次の日の朝は気持ちが落ち込んで何もやる気が起こらない

いつもの朝と違う朝

樹さんとの結婚が絶望的になったのが確定した訳だから、気持ちが落ち込むのもわかる

でも不安な気持ちが半端ない

やる気も起こらず、私はベッドから出る気持ちも起こらない

その後、ボッーと何分か過ごした後、お母さんが起こしにくる

「おはよう。もう朝よ。起きなさい」

母はドア越しに声をかけるけど、反応をしない私のそばに来て布団をめくる

「明日美、そろそろ準備しないと間に合わないわよ」

いつも通りの、何事もなかったかのように明るく振舞う母

対照的な私は

「うん、わかった」

返事をし、重たい体を引きずるように起こす

『とりあえず、仕事にいかなきゃ』

自分に言い聞かせるように呪文をかける
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