breath

荷物を車まで運んでくれる高宮主任
「布団とか持って行かなくていいんですか?」
「足りないもは明日、買いにいけばいいよ」
って、その言葉を信じる
荷物を主任の車に乗せ両親とお母様の3人がヒラヒラと手を振り見送られる中、私と主任は実家を後にした
車はセダンの革張りシート。26歳で主任。仕事ができるということは同じ会社だからよくわかる
この車、高そう
主任は高給取りなのか?うーん、私はただの受付なので給料体系までわからない。なんて頭の中でグルグル考えてしまう
車の中での私は無言
主任も何も話さない
FMの音が車内にただ響くだけだった
< 33 / 657 >

この作品をシェア

pagetop