breath
樹さんは私の方を向く
「本社に行っているのであと2時間は帰って来ません」
「急用ですか?今の匠さんは多忙で戻ってきてもほとんど時間が取れない。アポを取られた方が賢明ですよ」
俯きながら、何かを考える鈴香さん
「連絡を取って。以前一緒に住んでいたマンションの鍵を貸して欲しいって」
この人、何を言っているんだろう?と思うのは私だけだろうか?
「鈴香さんの荷物ならすべて実家に送り返していると聞いていますが」
「違うの。今、匠がこっちで住んでいるから空部屋でしょ?だからそこに住もうと思って」
鈴香さんの言葉を聞いて、固まる私と樹さん
もしかして、この方も前田さん同様お嬢様感覚のお人なのかもしれない
私は樹さんにアイコンタクトをして、用事がある振りをして部屋の外に出る
外の部屋から社長の携帯に電話
忙しいのか出ないので、暫く待つ
5分後、予想通りの電話
元奥様が来られた事、離婚してマンションの鍵を貸して欲しい等の話をすると「マンションは売った」と伝えるように言われた
私は部屋に戻り、社長の伝言を伝えると
「無断でそんな事をされると困る。まだ財産分与はしていないのに」
と大きな声で言いだした
確か私が記憶するには離婚は3年以上前だったような気がする
今更、財産分与を求めてもできるのだろうか?
「匠さんと離婚される時、財産分与は求めないから早く離婚をしたいと言ったのは貴方と聞いています。弁護士を通して書類にサインをしたのではないですか?」
「そうだけ。あの時と事情が変わったの。今日、住むところもないし」
「本社に行っているのであと2時間は帰って来ません」
「急用ですか?今の匠さんは多忙で戻ってきてもほとんど時間が取れない。アポを取られた方が賢明ですよ」
俯きながら、何かを考える鈴香さん
「連絡を取って。以前一緒に住んでいたマンションの鍵を貸して欲しいって」
この人、何を言っているんだろう?と思うのは私だけだろうか?
「鈴香さんの荷物ならすべて実家に送り返していると聞いていますが」
「違うの。今、匠がこっちで住んでいるから空部屋でしょ?だからそこに住もうと思って」
鈴香さんの言葉を聞いて、固まる私と樹さん
もしかして、この方も前田さん同様お嬢様感覚のお人なのかもしれない
私は樹さんにアイコンタクトをして、用事がある振りをして部屋の外に出る
外の部屋から社長の携帯に電話
忙しいのか出ないので、暫く待つ
5分後、予想通りの電話
元奥様が来られた事、離婚してマンションの鍵を貸して欲しい等の話をすると「マンションは売った」と伝えるように言われた
私は部屋に戻り、社長の伝言を伝えると
「無断でそんな事をされると困る。まだ財産分与はしていないのに」
と大きな声で言いだした
確か私が記憶するには離婚は3年以上前だったような気がする
今更、財産分与を求めてもできるのだろうか?
「匠さんと離婚される時、財産分与は求めないから早く離婚をしたいと言ったのは貴方と聞いています。弁護士を通して書類にサインをしたのではないですか?」
「そうだけ。あの時と事情が変わったの。今日、住むところもないし」