幼なじみ、卒業しませんか?


一方の私はと言うと...ぐぬぬ。
お世辞にも美人とは言えない残念な顔だ。


丸いタレ目が「The!童顔」って感じ。


私と爽果ちゃんの顔を交換したいくらいだ。


「いや、柚。あんたはかなり可愛いよ?」



(あ、心の声漏れてた...)



「って、私みたいな残念な顔にそんなこと言ってくれてありがとう(笑)はー、爽果ちゃんはお世辞上手いね。」


と言って私の愛してやまないいちごミルクのパックにストローを刺す。


「うん、やっぱりいちごミルクは美味しいなぁ。」


なんて、いちごミルクの甘さに浸るのと爽果ちゃんが突然イスを蹴って立ち上がるのが先かあとか


「ハァ!?」


なんて叫ぶもんだからその声がクラス中に響き渡った。
うう、耳がキーンとする...


「はぁ、中学からの付き合いのあたしでも分かるけどあんた本当...。ま、そこが柚だもんね。」


いちごミルクを楽しんでいる私は、ボソボソと爽果ちゃんが言ったその言葉なんて聞こえなかった。

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