Vanilla
「つぐみ、女なんだからおしゃれすれば?」

和んでいるところに、ローテーションの私のユニクロの服を見たしー君から一言。
同じようなことを言われたなと、一瞬で朝永さんを思い出して。

「私はこれで良いの!」

笑いたいのに苛々して返してしまって。
言った後に後悔。
しー君に当たりたいわけじゃない。

「頑張るから、見てて」

落ち込みかけたところにしー君の笑顔。

誇らしい弟。

「頑張って」

今日しー君に会えて良かった。
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