先輩、気付いて下さい。
第四章

新たなスタート

校門を出た頃。
私はどうやって話を切り出そうか
迷っていた。


「雄哉と2人なんて、大丈夫だった?」


涼太先輩が少しだけ表情を歪め
そう聞いてきた。

大丈夫ってどんな意味で、かな。

だけどちょうどいいタイミング。


「涼太先輩、そこの公園行きませんか?」


学校のそばには小さな公園が一つある。
話をするために
そこへ行こうとした。
だけど…


「なんで?
 公園寄るならうち来ない?」


っていうまさかのお誘い。
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