先輩、気付いて下さい。

ダブルデート

こうして
私の返事を聞かないまま
決まってしまった
ダブルデート。

その日から土曜日までの数日、
土曜日が一生来ないでくれと
願うも虚しく
時間は進んでしまうもので
やってきてしまった
今日…。

嫌と思う反面
休日も先輩に会えると思って
気合を入れて
オシャレしてしまった。

私はいつもスキニ―しか履かない。
スカートなんて
似合わないって知ってるから。


鏡を見て全身を確認する。
…よし。大丈夫。

一回大きく深呼吸をして
待ちあわせの駅へ向かった。
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