先輩、気付いて下さい。
「なぁ~、結衣どう思う?
 …って聞いてるか?おい!」

いけない、ボーっとしてた。

あの保健室に運んでもらって以来
彼の恋愛相談を聞く関係になっていた。
もちろん彼は私の気持ちになんて
一切気付いていない。

「聞いてますよ~。
 どうってさっさと告白しちゃえば
 いいじゃないですか。」

思ってもない事が口から
出るのは昔からだ。

「告白出来てたら
 結衣に相談なんかしてねーよ!」

頼られてる。
この事実が私を嬉しくも
悲しくもする。
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