きみの左手薬指に 〜きみの夫になってあげます〜

「そっ、そんなことないからっ!
わたしはシンちゃんのこと、大好きだからっ!」

わたしは必死で「弁明」した。

そして、今度はわたしがシンちゃんを腕の中に入れて、ぎゅーっと抱きしめてあげる。

わたしの胸に顔を埋めるシンちゃんが、尋ねてきた。

「……ほんとに?」
「ほんと、ほんとっ!」

わたしは大きく肯く。

「じゃあ、櫻子は大好きな僕を見捨てない?」
「絶対に大好きなシンちゃんを見捨てないっ!」

「……ほんとに?」
「ほんと、ほんとっ!」

「ずーっと大好きな僕の(そば)にいてくれる?」
「ずーっと大好きなシンちゃんの傍にいるっ!」

「……ほんとに?」
「ほんと、ほんとっ!」

「大好きな僕が死ぬまで、ずーっとだよ?」
「大好きなシンちゃんが死ぬまで、ずーっとずーっと一緒だよ」

「……ほんとに?」
「ほんと、ほんとっ!」

するといきなり、シンちゃんがわたしの胸から、がばっ、と顔を上げた。

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