マイラヴレディ~俺の愛しいお姫様

恋愛小説ならではの鉄板事件

***







(あぁ…)



週も明けて、月曜日の朝。

青空快晴の早朝は、空気も澄んでいて美味しく。

広いグランドを見渡しては、気分もスッキリなはず…なんだけど。



あぁ…。



先日起きた事件が頭を過ると、気分が重くなり、ため息が出る。




…瞳真の前で、蓑島くんに胸を揉まれた(…)日から、土日挟んで三日経った。



ひどい。ひどすぎる。

あれじゃあ、もはやセクハラの域を越えて、痴漢だ。痴漢。




あの後も、その痴漢っぷりに腹の虫が治まらず。

猛抗議させてもらった。




『何てことをするのよ!あれじゃあただの変態カップルでしょおがぁぁっ!』

『え?そう?俺的にはイチャぶり見せつけたつもりなんだがなー?…あ、ワイフ、良い声と顔だったぜー?うひひ…』

『声!…顔!』

『俺に抱かれりゃあんなもんじゃねえぜー?楽しみにしてな?』

『…蓑島ああぁぁっ!』



…全然、取り合って貰えませんでした。

もう、何を考えてるかわからないよ、この男。




後から、気付いたこと。

これが…瞳真をぎゃふんと言わせる奇襲だったのだろうか。




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