マイラヴレディ~俺の愛しいお姫様

世界の終わりには、誰と一緒に

***








「星月おはよー!」

「朝練お疲れ」

「おはよー…」





朝練終わりで、教室に戻ってきたはいいけど。



今、現在。

私の脳内はごちゃごちゃだ。



あれよあれよと怒涛の高波のように、自分の気付かなかった事実を知らされ。

もう、パニック。

かろうじてみんなに朝の挨拶は出来たけど、実はもうそれどころではない。



どれだけ、何もわかってなかったんだろう。





「おっ。おはよーマイワイフ」



いつもと変わらず、蓑島くんが笑顔を振りまいて寄ってくる。

「おはよー…」と、疲労いっぱいに返すと、そりゃ異変に気付かれる。



「あれあれ。お疲れだね?元気ないの?」



その一言に、極端に体をビクッと震わせてしまう。



「い、いやいや!な、何でも…げ、元気だよ?」

必死で取り繕って見せる。

「そう?…ま、いいや。あのさ、今度はプール行こう?プール」

「ぷ、プール?!秋でしょ今?」

「ホテルのプールスパ!ほらーナイトプールさ。パシャパシャって」

「………」

芸人の…ネタ?

「白いビキニ着てきてね?花柄の」

「ち、ちょっと!ビキニなんて着ないっ!」



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