ご主人様の溺愛注意報!?
Case.3

*高鳴る鼓動

【聖南side】

「 ── 聖南!!次あれ!!あれ乗りに行こう!!」



「乗る乗る!!で、その次はあっちのコースター乗りたい!」





マップを指さしめ楽しそうに笑う弥栄につられ、私もどんどんテンションが上がっていく。




「ねえお二人さん、俺ポップコーン食べたいな」




「いいじゃん、並んでる間にみんなで食べられるし」



「賛成!じゃ、私と弥栄で買いに行こ」




目的地に向かっていた足を止め、私はポップコーンのワゴンのほうを指さした。




「いや、俺が行くよ。おごるから。ねぇ?聖南ちゃん」





ギクッ...





そう、実は今日は春翔の奢りで弥栄と昴くんと4人で遊園地に来ているんだ。




せっかく楽しい雰囲気だったのに春翔からはなぜか黒いオーラが...



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