ご主人様の溺愛注意報!?
「またパーティー!?」
「うん、来週の火曜日の夜にクルーズ船で。
婚約者になって初めての表舞台だね」
春翔は私の部屋に新しいドレスの箱をいくつか持って入ってきた。
そして手にはハイヒール。
「今回は母さんが用意したオーダーメイドの一点物ドレスなんだってさ。母さんってば興奮しちゃってさー」
「そこじゃなくて!!何回パーティーするの!?しかも私メイドとしてしか参加したことないのに…!」
テーブルマナーもパーティーの常識も何も分からない。
「そんな事もあろうかと、聖南ちゃんに全部教えてもらえるように湊に頼んでおいたから。」
なんでも、春翔は忙しくて時間が無いんだとか。
「って、春翔!ちょっと待っ…!!」
パタン
言い逃げしたよあいつ…!!!