ご主人様の溺愛注意報!?
「…ふっ、足ガクガクじゃん。まさか今までの人生でハイヒールすら履いたことないとか言わないよね?」




ギクッ




「…嘘でしょ?」




「だ、だって私まだ高校生だもん!ピンヒールなんて履いたことある高校生の方が少ないよ!」




「お黙り!!いい?パーティーは来週。あと1週間もないんだよ?

膝ガクガクで歩けませんなんてダサい姿晒して、春翔に恥かかせるの?婚約者なのに?へーえ?」




茉希ちゃんはピンヒールを履いた状態で私を見下すように真っ直ぐ立った。




ムカつく〜!!




「やってやるよ!!これくらい!!」




「はい、じゃあ向こうの壁まで歩いてきて」




「…はい」




私は覚悟を決めてフラフラしながらも歩き出した。




春翔やみんなに恥かかせない為だもん。


私、頑張らなきゃ。




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