ご主人様の溺愛注意報!?
「…なぁ、あんたまさか一睡もしてねえの?」


「う、うん…」




集中しちゃって眠気すら忘れてたよ。




「はぁ…あんたバカなの?そんなに一気に覚えようとしなくたって最初は全員でアシストするっていうのに」


「あはは…」




湊くんは眉間にシワを寄せ、呆れきった顔で私を見る。


意外と優しいんだな、この人。

もっと意地悪で生意気かと思って…




「まぁ、それでいつまでたっても役立たずだったりしたら俺は容赦なく即クビにするけどな」



カチン。


せっかく心の中で褒めてあげたのに…!!

前言撤回!!こいつ、やっぱいやな奴!!




「疲れたまっても会場では倒れるんじゃねえぞ、絶対に。あとだるそうな顔すんな」


「分かってます!!」



私だってそんなに体弱くないもん。


ちょっと睡眠時間が足りないくらいで倒れるもんですか!!




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