あげます、ココロ以外。

あれから何事もなく過ぎた約3週間。

「蜜ー!」


違うストーカー事件が発生しています。


しかも、全校生徒がそれを知っているという嘘のような状況に。

「響先輩・・・。やめてくれません?」

「何を?」

「いろいろと。」

私のストーカーの出没時は、昼休み。
購買のパン片手に教室に悪びれる様子もなくやってくる。

最近になって、お昼を一緒に食べようと誘われるようになった。


毎日ずっとって、どういうこと?!


まあ、私の訴えが効いてれば何の問題もないんだけど・・・そういう展開に進ませてくれないのが、この人だ。

「・・・・・・人生何が起こるかわかんないな。」

「何、悟り開いてんだよ!」

「誰のせいだと・・・」

見渡しのいい中庭は元々、私がお昼を食べていた場所。
そこに、響が

「1人でとか寂しそうだな?」

と、半ば面白そうに私のテリトリーに入ってきた。
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