嫌いの反対



「うっ…」


鈍い音と共に崩れ落ちる。

鋭い痛みに顔を歪める。



痛い痛い痛い痛い。


内出血してるであろう私の傷じゃなくて、心が痛い。




1つの薄っぺらい嘘でここまで崩れ落ちるなんて、思ってなかったのに。





「行くぞ」






ねえ了雅。

あなたくらいは信じてくれても良かったんじゃないかな??






彼らが行ったのを確認して立ち上がる。






帰ろ…。





私の心は真っ黒だ。










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