星降る夜はその腕の中で─「先生…私のこと、好きですか?」
9月~進路指導
 英語準備室で先生に拒絶されたあの日を最後に、私は先生と話していない。
 廊下ですれ違っても不自然に眼を逸らして通りすぎるだけ。

 そして、そんな私たちを周りが興味深げに眺めている、そんな日々が続いていた。


 そう言えばあれ以来先生が英語準備室にいることが少ないことに気付いている。
 最近は職員室で仕事しているみたいだ。

 きっと私を、私とふたりになることを避けているんだと思う。

 そのことに気付くと、どうしようもなく苦しかった。


 私は先生の「仕事」から外れたんだからしょうがない…


 頭では分かっていても、遠くに先生を見つける度に不意に現れる苦しさに耐えかねていた。
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