先生はめんどくさがり。





冬が過ぎ、桜が綺麗に咲く季節。


私は、晴れて大学生になった。





「恋?」


「あ!先生!おかえり!今日は早いね!」





そして、先生とは同棲を始めた。





「ただいま」


「今日はね、ハンバーグだよ」


「また待ってたのかよ」


「だって一緒に食べたいんだもん」





夜の20時。



先生が帰ってくるには、少し早い時間。


いつもは21時を回るなんて、当たり前のことだから。





「先にお風呂入る?」





疲れ気味の先生について行って、遠慮気味にそう聞く。


最近は、大きなプロジェクトを任されているから忙しいって言ってたから。





「恋」


「え?」





ネクタイを外して第1ボタンを解くと、先生のカバンを持ったままの私にチュっとキスをした。

< 257 / 284 >

この作品をシェア

pagetop