血だらけペガサス
「……開けよう」

開けてそれからどうするかなんて、
彼は考えていなかった。

ただ何か行動をしたかった。

自分の人生を、
ほんの少しだけでも進展させたかったから。

このドアを開けて、
もし例の少女が出てきて「おはよう」なんて声を掛けられたら…………でも、そんなことは無いんだろう。

例えばこのドアを開けて、
先生に会ったならどうしようか。

どいういう言い訳をしようか。
よくない考えが頭の中を埋め尽くす前に、開けてしまおう。

仲良し学級が、
どんな構造になっているかだけでも確認したい。

倫太郎はそう思って、
ドアノブを回した。
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