終わりは始まりか ~私達の場合~
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そんな風に初めのうちはいろんな事があったりもしたが、それもいつしか落ち着きを取り戻した。

2日間は設計事務所を完全に閉めて、内業だけに集中した。

ただそれで限界だった。

お父さんも、私も仕事に追われる毎日。

申し訳ないが、お母さんの事でくよくよしている時間はなかった。

でもきっとその方がお母さんは喜んでくれているはず。

口には出して言わないが、お父さんも同じことを思っていると確信していた。

そんな私達に巻き込まれていくように、麻生くんも黙々と仕事を手伝ってくれた。

麻生くんは…、かなりの戦力だった。

仕事はもちろんだったが、陽輝を扱う事に慣れていくにつれて、すべてに頼りになった。

なんと家事全般もこなす強者だったのだ。

もしかすると、料理は私より上手かもしれない。

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