チャンスをもう一度
け**新たな

西本家・・・藤本家・・・

西本家・・
一彦も春美も手放しで喜べる状態では
なかった。
全ての要因が、娘の絢菜にある。
だが、生まれてくる子に
さみしい思いをさせたくない

絢菜の話をした次の休日に
藤本さん夫婦と陽翔君が家に来て
「絢菜さんとの結婚の許しを頂きたい」
と、言った。
私も妻も顔を見合わせたが
「おじさん、おばさん、絢菜。
俺の心には、まだ彼女がいます。
だけど、今から生まれてくる赤ん坊に
罪はありません。
父親として男として
絢菜と子供を守って行きたいと
思っています。
よろしくお願いします。」
と、言った。

陽翔の顔はやつれていたが
決断をした顔をしていた。
絢菜は、
「ありがとう、よろしくお願いします。」
と、言った。

藤本家・・
週末に戻ってきた陽翔は、
やつれて顔をしていた。

だが、陽翔は····
「絢菜と結婚するよ。
子供にも責任持つ。
だけど式は、勘弁してほしい。」
と、頭を下げた。

結婚式は·····
一生することはないが·····
望海以外と····どうしても·····
したく····なかった·····
だから、申し訳ないが
これだけは譲れなかった
情けない俺の我が儘だ。

両親も、西本のおじさん達も
何も言わずに了承してくれた。

だが、おばさんの要望で
おじさんの為に
絢菜のウェディングドレスの
写真と家族写真は撮った。

絢菜との新たな生活で
陽翔も一緒にいたら
きっと····
いつか·····
必ず·····
絢菜に対して
愛情も沸いてくる····はず····と
思い·····たかっ·····た·····

絢菜も、また昔の用に
陽翔は、自分を愛してくれると
······お互いに······思っていた······
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