チャンスをもう一度
陽翔・・
あの日は、吉本さんから飲みにでも
行かないかと誘われて
飲むより沢山食べてから
駅に向かっているときに
変な男に絡まれている女の子がいて
吉本さんに
「俺、いって来ます。」
と、いって男を追い払うと
女の子にお礼を言われ
えっ・・望海。
バカっ、何やってんだよ
と、怒りが沸いたが
顔をあげた望海の顔には涙が流れ
身体は、振るえていて・・
思わず抱きしめて背中をさする
こんなに怖いがっているのに
怒鳴ってしまって
怖かったよな・・と思い謝った。
そして・・・
不謹慎だが、望海に再び触れられて
俺の心は浮き足立っていた。
望海が、離してくれて大丈夫だと
言うが離し切らない俺・・
望海が俺の忘れられない人だと
吉本さんの事だから
きっとわかっただろう。
藤本、困ってるぞ
と、声をかけられて
恥ずかしさもあってか・・・
吉本さんの声にびっくりした
望海をもう一度抱きしめて
吉本さんに文句を言うと
望海が笑いだして
吉本さんは自分の紹介をしてから
俺にちゃんと送るようにいって
帰っていった。
俺は、心の中でありがとうございます。
と言いながら
遠慮する望海を送り
本当は、不安だろうから
ずっと一緒にいたかったが
連絡先をきいてから
部屋に入るまでみて
ちゃんと戸締まりをさせてから
帰宅した。
望海に、改めて話をきいて
もらう約束を取り付けた。
後日あった時に
望海に全てを話した。
そのとき望海に
絢菜が生きていてくれて良かった。
そして、陽翔がしあわせで良かったと
言われて・・
幸せなんかじゃない
だが·····間違って······
俺の責任··には···間違い····ない・・
それでも·····
そう考えている間に
望海は、いなくなっていた。
そこに店長がきて
「いいのか?彼女出ていったぞ。」
と、言われて
「ありがとうございます。
店長、美味しかったです
ごちそうさまでした。」
と、言って望海の後を追った。
どこだ?どこに行った?
と、探していると
目元を触りながら歩いている
望海を見つけた。
泣いている?なぜ?
男達が振り向いて見ている
俺は走って望海に腕を取り
抱きしめる
望海は、離れようとするが
離さなかったというか
離せなかった
今離したら、もう二度と望海には
会えないと思ったから・・・・