Je veux le protéger

理櫻side





「理櫻さんは行かないんですか?」




那智たちが慌てて出ていった後、俺はただパソコンに向き合っていた。

その様子を見て健が不思議そうに聞いてくる。




『お前は行かなくていいの?』


「僕が聞いてるんですけど……。」


『……ハァ。
俺は楽しいこと好きだからね。

行けば楽しめる予感はしないこともないけど、お姫様の駒になる気はさらさらないからさ。』




ただ楽しめるなら構わない。

多少の被害を被っても喜んで首を突っ込むけど、計画に利用されるのは遠慮したい。

ただでさえ、昨日の夜は風櫻の鬱憤晴らしに付き合わされて大変だったんだから。

止めるのも大変だったしな。





『それで?』


「……はい?」


『お前は行かなくていいの?』


「理櫻さんを連れていかないとダメな気がするので。」


『なるほど。』



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