愛って何よ?
パッと明るくなる室内。

驚いて永田係長が野村くんを押してすぐに二人は離れたけど私は見てしまった。

抱き合って二人はキスしてた…。

証拠に野村くんはばつが悪そうに口元を拭っている。

「…ご、ごめんなさい」

しばらく間が空いてしまったけれど、私は尻窄みに謝罪を口にした。

いつも堂々として隙のない永田係長だけど、目を白黒させて動揺を隠せないようだ。

反対に野村くんは永田係長を睨むようにしていた視線を私に寄越して「…どこから見てました?」と、私に問いかけた。
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