愛って何よ?
野村くんに支度が終わったとメッセージを入れると、隣の部屋のドアが開いた音がしたので私も部屋を出る。

「今、関谷さんから連絡があって待ち合わせまで時間があるんです。
良かったらカフェで時間潰しませんか?」

野村くんに誘われ、ホテルの下にあったカフェに入って時間まで待つことにした。

席を取っていて下さいと頼まれたので窓際の席に座っていると、野村くんが二人分の飲み物を買ってきてくれた。

「ありがとう。
改めて今日はお疲れ様でした」

飲み物を受け取って、二人で一口飲んだ後私が告げると野村くんは「正直焦りました」と眉を下げて困ったように微笑む。

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