愛って何よ?
関谷さんと待ち合わせの十分前位にはカフェを出て、指定の場所に向かった。

お店の中に入ると関谷さんは既に待っていて挨拶をして着席する。

私は野村くんの隣で、三人で早速乾杯をした。

野村くんと関谷さんは今回の契約の件で主に話していて、私は相づちを打ったり聞き役に回るので気も楽だ。



「移動で関西事業所に配属になったんですか?」

少しお酒も進んだ所で関谷さんが元々は関東にいて永田係長が、当時の教育係だったと教えてくれた。

「そう。だから関西訛りないでしょ。
俺は出身も関東だから」

そう言ってビールからシフトした日本酒を煽る関谷さん。
確かに、関西のイントネーションは感じられない。

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