愛の囁き☆私は強くない番外編☆
電話を切ってから30分もしない内に、拓真さんが家にやってきた。

玄関を開けると、倒れこむように出迎えた私の身体を抱きしめ、激しく唇を重ねてきた。

「っ、香里。早く欲しいよ、香里」

「……っ、拓真さん…」

拓真さんの思いを受け止めていいのか、迷っていた。

脳裏には、翠から聞かされた彼女の話がつきまとっていた。

私が戸惑っている間も、拓真さんは首筋や耳に熱を与え続けていた。

私は自分の口から漏れるその声に、こんなにも求めている自分がいる事に気がついた。

やっぱり好きなんだ、拓真さんの事が。

「拓真さん…っ」

「香里…いい?ベッドに行こう」

拓真さんは私を抱きかかえると、ベッドまで連れて行った。

キスをしながら、私の敏感な所に刺激を与え続けた。

「香里…。ここ気持ちいい?」

激しく刺激され、その度に拓真さんにしがみついた。

「拓真さん…」

「我慢出来ないよ、挿れてもいい?」

黙って頷くと、私の中に拓真さんが入ってきた。

あっ、と声が漏れた。
< 47 / 93 >

この作品のキーワード

この作品をシェア

pagetop