愛の囁き☆私は強くない番外編☆
結局、翠は何も言ってくれなかった。
変わりに、拓真さんから連絡があった。

「え?ど、どうして!」

「ごめん。俺もショックだったんだ。妊娠したから結婚しようと思ったけど、してないなら、まだそんな気にもなれないし…付き合い自体も考え直したい」

「ちょ、ちょっと待って!」

引き止める私を振り払い、拓真さんは私を置いて帰って行った。

何をどう話せばいいのか、分からない。
どうして?考え直したいって?

私はまた暗闇の中に入り込んでいた。

♪♪♪♪♪♪♪

ディスプレイに母の表示を見た私は、電源を落とした。

ごめんなさい。お母さん…
こんな娘でごめんなさい。紹介出来なくなっちゃった。

楽しみにしてたのに、なんて言ったらいいの。

私は次の日、仕事を休んだ。
体調が悪いと嘘をついて…

ごめんなさい、こんな状態で仕事なんか出来ない。命を預かる仕事、ミスは許されない。今の私には務まらない…

私はこれからどうしたらいいんだろう…
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